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よく見かける「年金未納を放置するとこうなる」のウソを暴く

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よく言われている「国民年金保険料が未納のデメリット」はウソばかり

年金の未納についてインターネットで検索すると、「年金がもらえなくなる」、「財産を差押される」などの怖い話が出てきます。

また、年金未納の経験談として、周りの人から聞くこともあると思います。

これらの情報の多くは本当ですが、中には不安感をあおるために間違った情報も広まっています。

ここでは代表的な間違っている情報を紹介します。

年金未納で「勤め先に取り立て電話がくる」はウソ

「国民年金保険料を未納にして放置していると、勤務先にも取り立ての電話が来る」と書かれているページがあります。

これは 間違い です。

国民年金保険料を未納にしていても、職場に電話が来ることはありません。

そもそも、日本年金機構には職場の電話番号を知る方法がありませんから、電話がかかってくることはありません。

年金保険料が未納の場合には、自宅や携帯電話に電話が来ます。

職場に電話が来ることはありません。

「裁判になり銀行口座を差し押さえられる」はウソ

「国民年金保険料を未納にして放置していると、最終的に裁判になって、銀行口座も差し押さえられる」と書かれているページがあります。

これは 間違い です。

国民年金保険料が未納のまま長期間が過ぎても、裁判になることはありません。

国民年金保険料は、税金に準ずるものとして、位置付けられていて、日本年金機構には、裁判をせずに銀行口座を差し押さえする権限があります。

そのため、国民年金保険料を未納にしていると、裁判になることなく、財産を差し押さえされます。

「信用情報に傷が付きクレカやローンが使えなくなる」はウソ

「国民年金保険料を未納にして放置していると、信用情報に傷がついてしまい、審査に通らなくなる」と書かれているページがあります。

これは 間違い です。

国民年金保険料の未納がどんなにあっても、信用情報に傷がつくことはありません。

信用情報とは、個人信用情報機関がクレジット会社や銀行などから集めた情報をいいます。

銀行や貸金業者、携帯電話会社などは、個人信用情報機関に登録されている情報を照会して、審査の参考にしています。

通称正式名称加盟している企業や団体
KSC全国銀行個人信用情報センター都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、その他の銀行、信用金庫、信用組合などの金融機関
CIC株式会社シー・アイ・シーキャッシング、ローン、クレジットカード会社、割賦販売業者などの貸金業者
JICC株式会社日本信用情報機構銀行、クレジット会社、消費者金融など幅広い貸金業者
日本の代表的な個人信用情報機関

日本年金機構は、どの個人信用情報機関にも情報を提供していませんので、個人信用情報機関に年金の未払い情報が登録されることはありません。

個人信用情報機関に年金の情報が登録されていないわけですから、信用情報に傷がつくことはありません。

年金の情報を確認することはできませんから、「住宅ローンが組めなくなる」「携帯電話の分割払いもできなくなる」も当然ウソです。

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