以下に「障害年金」に関するよくある疑問点とその回答を、QA形式でわかりやすくまとめました。
Q1. 障害年金とは何ですか?
A1. 障害年金とは、病気やけがにより生活や仕事に制限がある状態になったときに、国から支給される年金です。公的年金制度の一部で、障害の程度に応じて金額が支給されます。
Q2. どのような人が対象になりますか?
A2. 原則として、以下の3つの条件を満たしている方が対象です:
- 国民年金または厚生年金に加入している(または加入していた)
- 初診日が保険加入中であること(または一定の免除期間内)
- 初診日の前日時点で、保険料の納付要件を満たしていること(原則:直近1年間または全体の3分の2以上)
Q3. 「初診日」とは何ですか?
A3. 障害の原因となった病気やけがで初めて医療機関を受診した日のことを「初診日」といいます。
障害年金の申請では、この日がとても重要です。
Q4. どのような病気やけがが対象になりますか?
A4. 精神疾患(うつ病、統合失調症、発達障害など)、身体障害(視覚・聴覚障害、肢体不自由など)、内臓疾患(がん、心疾患、腎疾患など)など、さまざまな病気やけがが対象になります。ただし、障害の程度が一定以上である必要があります。
Q5. 障害年金には種類がありますか?
A5.
- 障害基礎年金(国民年金加入者向け)
- 障害厚生年金(厚生年金加入者向け)
※厚生年金加入者は、基礎年金と厚生年金の両方が受け取れる場合があります。
Q6. 等級はどう決まるのですか?
A6. 医師の診断書や生活状況に基づいて、日本年金機構が総合的に判断します。
- 障害基礎年金:1級・2級
- 障害厚生年金:1級・2級・3級(または一部支給停止)
Q7. いくらもらえますか?
A7. 支給額は年金の種類や等級、加入状況などによって異なります。
(2024年度例)
- 障害基礎年金2級:約78万円/年(子の加算あり)
- 障害基礎年金1級:約97万円/年
- 障害厚生年金は加入期間や報酬により異なります
Q8. 申請はどうやって行いますか?
A8. 最寄りの年金事務所または市区町村役場で手続きを行います。
主に必要な書類は以下の通りです。
- 診断書
- 受診状況等証明書
- 病歴・就労状況等申立書
- 年金手帳やマイナンバーなどの本人確認書類
Q9. 申請してからどのくらいで結果がわかりますか?
A9. 申請から決定まで約3〜6か月程度かかります。審査期間はケースによって異なります。
Q10. 不支給になった場合、どうすればよいですか?
A10. 不支給通知を受けた場合、内容に不服があれば「審査請求」や「再審査請求」が可能です。
また、医師の診断書や申立内容の再確認も重要です。
専門家(社会保険労務士など)に相談することも推奨されます。